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2012年06月30日 (土) | Edit |
6時に起床、窓から見える空の様子では今日も天気はよさそうだった。
連泊したこのホテルも今日でお別れ、次は待ちに待ったグリンデルワルドだ。
今日は最初にサンモリッツからアンデルマットまで氷河特急に乗るので、ホテルから駅まで車でわずか5分のところをバスで移動だ。
朝食の後8時30分にホテルを出て駅まで行った。
小さなバスだったので、電車に載せる我々のスーツケースがバスのトランクに入りきらず、座席の通路にまで積み込んだ。
9時15分の出発で昨日と同じベルニナ鉄道の1等車両に乗った。
昨日とは違って、途中車内で昼食が出るので、座席には折り畳み式のテーブルが付いていた。
山あり谷ありの目を奪われるような圧倒的なスイスアルプスの景観が、これでもかこれでもかと続いた。
氷河特急一番の見どころであるランドバッサー橋を車内から撮影したが、車窓のガラスにほかの景色が写ってしまって、ガイドブックにあるような景色には撮れなかった。
12時前には昼食のセットが終わって、座席で外の景色を眺めながらの贅沢な食事が始まった。
食事に合わせてスイス産のビールを飲んだ。ほどよく酔ってしまった。
途中、クールの駅からは最後尾の車両だったのが、後ろに機関車がつながれ、先頭の車両になってしまったので、景色が逆に流れるようになった。
さらに途中のディゼンティスという駅から、アプト式専用の機関車に付け替えられ、標高2,033mのオーバーアルプ峠までの急こう配を登って行った。
そこからアンデルマットまでは今度は標高差約600mの下りだ。
サンモリッツを出発してから約4時間半の列車の旅を満喫した。
アンデルマットからはバスに乗り換え、一路グリンデルバルトに向けてスイスアルプスの山々を貫いて走った。
雪で埋もれてしまうので、冬期は閉鎖されてしまうフルカ峠からさらに連続してあるグリムゼル峠へと、バスはエンジン音を軋ませながら、登ったり下りたりの連続の中を走った。
グリムゼル峠でトイレ休憩となったが、駐車場の脇の湖にはまだ冬の間凍った湖水の一部がまだ融け切らず、流氷のように湖面に浮かんでいた。
それまで車内では、陽に当たって汗ばんでいた身体が、寒い風にさらされて一気に冷え込んでしまった。
30分の休憩時間だったが15分でバスの中に逃げ込んだ。
バスはさらに、バス1台がやっと通れるような山道を突き進み、氷河によって削られた急峻な山容の連なりの中を走り続けた。
グリンデルバルトに近づいたところでグローセシャイデック展望台に到着。
ここで少しきりで霞んだアイガーが姿を現した。
新田次郎の小説ですっかりなじみとなったアイガー北壁、そしてそのふもとの町グリンデルワルドには、展望台から15分ほどで到着した。
ホテルに着く直前に雨が落ち始め、バスから降りている間にシャワーのように降り出した。
慌ててホテルのロビーに入り込んだ。
今回の旅行で急きょ変更になってLグレードのホテルになったのでどんなホテルか楽しみだったが、さすがグリンデルワルドで唯一の五つ星ホテルと言われるだけあって期待にそぐわず、いいホテルだった。
我々の部屋は最上階の角部屋だったが、広さもアメニティも贅沢をいったらきりがないが、我々には十分過ぎるものだ。
夕食はホテルのレストランで、ピアノの生演奏を聴きながらの贅沢な雰囲気の中での食事だった。
食後は、8時を過ぎてまだ西日が眩しいほどにまた晴れてきたので、食後の散歩を兼ねて街中を歩いた。
途中モンベルのお店を覗くと日本人の店員さんがいて、気楽に会話ができたせいも手伝って、記念のTシャツを買った。
(写真は、後日アップします)