FC2ブログ
2014年03月26日 (水) | Edit |
朝4時半ごろオプションで「カパドキア気球ツアー」に参加する人たちが出かけて行った。
ジイとバアは、そのオプションには不参加に決めていたので、部屋で寝ていたが、参加する人たちの話し声が聞こえてきて目を覚ましてしまった。
少しはウトウトしたがほとんど眠れず6時過ぎに起きた。
7時の朝食には、気球ツアーに参加した人たちはまだ戻ってきていなかったので、ほとんど貸し切り状態でゆっくり食べた。
食べ終わる頃気球ツアーの人たちが戻ってきたので、入れ替わりで町の中心地にウォーキングにでかけた。
今日も良く晴れて、トルコに入国してから一度も雨にたたられていない。
天気予報では、今日は雨ということだったが、ガイドさんの話では天気予報はあまりあてにならないと言っていた。
ホテルのあるネブジェヒルという町は、カッパドキア地方第2の都市(といっても人口2万人程度)だ。
40分ほど坂道の多い本通りを中心地まで往復した。
最後に坂の上のワイナリー「ツゥラサン」の建物を見てからホテルに戻った。
お土産のワインを買うときにこの名前を「寅さん」とインプットしておいて、参考にしようと思う。
朝の街歩きの風景 ツゥラサンというワイナリー
今日はカッパドキアの有名な観光地を一巡りして、また同じホテルに戻るコースだ。
この洞窟ホテルだけ唯一連泊となるので、手荷物のピックアップはない。
最初に訪れたのは巨岩の岩が屹立しているスリーシスターズといわれる3つの岩が寄り添うように立っているもの。
トルコには野良犬が多いが、ちょうど撮影スポットに座っていた野良犬が何とも印象的だった。
スリーシスターズと言われる奇岩 スリーシスターに向かって物思いにふける野良犬
次はアリの巣のように延びる巨大地下都市のあるカイマクルに行った。
こちらは背をかがめながらしか歩けないような細く狭い場所もあり、懐中電灯を片手にトンネルの中を見学した。
敵から身を守るためとはいえここまでして洞窟生活をしなければならない古代人はストレスが大きかったのではないかと同情した。
しかし、朝夕、夏冬の寒暖の差の多いこの地方では、洞窟内は一定の温度で、石灰岩の除湿効果もあり、思いのほか快適な暮らしであったそうだ。
今でいえば高気密、高断熱の家ということか。
地下都市見学の後は、国立のトルコじゅうたん製造工場の見学をした。
見学の後はお決まりのじゅうたんのセールスとなった。
100万円以上のシルクのじゅうたんもあれば、ウール100%のじゅうたんなど、ピンからキリまであったが、この工場やこの工場で技術を磨いた織工さんの製品で、品質的にはまがい物はない折り紙つきのものだった。
ウールのじゅうたんで、羊の毛を染めずに、羊の本来の色をそのまま使ったじゅうたんがあった。
これはカッパドキアにしかない品物だそうで一目で気に入ってしまった。
冷やかしのつもりだったが、いつの間にか買う羽目になってしまった。
もちろん持って帰るわけにはいかないので自宅まで宅急便で送ってもらう。1か月ほどかかるらしい。
じゅうたんを織る女性たち じゅうたんの売り場
その後は昼食となったが、これもまた大きな山の岩盤をくりぬいた洞窟レストランとなった。
こちらは大掛かりな建設機械で掘削したものだろうが、大勢の観光客が入って昼食を楽しんでいた。
すぐ近くを流れるトルコ一大きい川クズルウルマック川(赤い川という意味)で獲れたマスを使ったマス料理の昼食を食べた。
いわゆる尺物ほどの大きなマスで、これはどう見ても養殖のマスだ。
食べてみるとなかなかおいしかった。
山腹に掘られた洞窟レストラン 洞窟レストラン 昼食のマスの塩焼き
昼食の後は、アヴァノスというところにあるズルウルマック川の赤い土を使った陶器のお店の見学をした。
これも工房見学の後はお決まりのカッパドキア風の色とりどりの陶器の売り場になっていた。
陶器の工房
こちらは見るだけにして、次はカッパドキアならではの石灰岩の奇岩の景色を見て回った。
妖精の煙突と言われているキノコのような形をした奇岩が並ぶパシャバー、ギョレメの谷の展望台、鳩の谷などの奇岩の景観を見学した。
ギョレメ地方の奇岩群① ギョレメ地方の奇岩群② ギョレメ地方の奇岩群③ 岩山に無数の洞窟跡
もうそろそろ食傷気味になったところでホテルに戻った。午後5時を過ぎていた。
午後6時から行われる「メヴラーナ旋回舞踏ショー」をオプションで見に行った。
会場まではホテルからバスで10分、途中見事な夕焼けになった。
ショーのほうは、宗教儀式のようなもので、男性5人で行う舞台上での旋回舞踏を踊っている間は撮影禁止、終わっても拍手禁止など制約の多いものだった。
イスラム風の楽器による伴奏の演奏といい、コーランを読むような歌といい疲れた身体には睡魔を呼び込むようだった。踊りも舞台の上をくるくる自転しながら回る単純なもので、これは自転しながら太陽の周りを回る地球を象徴しているらしいが、イスラム教のイの字もわからない我々にとっては、葬式の読経を聞いているような気分にさせるものだった。
1時間ほどのショーだったが、ショーから帰ってきてホテルの食事の時には、参加した9人の人が異口同音にただただ眠くなるショーだった、というのが率直な感想だった。
旋回ショー見学前の夕焼け メヴラーナ旋回舞踏ショー