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2014年07月28日 (月) | Edit |
午前4時に目覚ましで起きた。まだ外は真っ暗だった。
今日は里山同好会の番外編で、尾瀬至仏山登山に行くので、5時中央公園集合に合わせて、4時半に家を出た。
そのころには少し外も明るくなり始めていたが、車のライトはオートにセットしてあるので、まだ点灯した。
5時前には参加する7人全員が集合して、車2台に分乗して早速出発した。もう外は十分明るくなっていた。
早く到着できるよう今回は高速を使っていくことにしたので、東部湯の丸インターから高速に乗った。
藤岡ジャンクションを経て関越道に入り、途中赤城高原サービスエリアで朝食をとり、さらに昼食を買い込んだ。
その後は、沼田インターで高速を出て、国道120号線に入り、一路片品村を目指す。
途中、老神温泉や吹き割の滝を横目に見ながら鎌田で左折、尾瀬大橋を渡って戸倉に入った。
大清水との分岐を左折して鳩待峠に向けて走った。
満車という看板が目に付いたが、係員などが立っていなかったので、まだ大丈夫だろうとそのまま20分余の山道を登り詰め、8時に鳩待の駐車場まで到着したが、やはり満車で停められなかった。
仕方なく、運転している2人は戸倉まで戻り、残った5人が先発で登山をすることにした。
登山開始は8時15分、戸倉まで戻った2人は、第2駐車場に車を停め乗合タクシーで再び鳩待峠に行った。
8時50分に到着し、タクシーに同乗していた群馬大の女学生2人が初めての尾瀬だというので、一緒に至仏山に登ることになった。
8時55分に登山開始、植物観察は抜きの山歩きだったので、9時45分ごろ先発の5人と合流することができた。
しばらく一緒に登っていた女学生たちは、あまりのスローペースに業を煮やしたのか、別れて先に行った。
笠ヶ岳への分岐で小休止した後、しばらく登ると視界が開け、湿原のお花畑となった。
この時期にまだワタスゲが一面に白くひろがっていた。
その合間に小さなタテヤマリンドウが開いていた。よく見ると湿地にモウセンゴケもあった。
視界が開けた湿原 ワタスゲ タテヤマリンドウ モウセンゴケ
この辺りから白っぽい色の小至仏、至仏の山頂も見えるようになった。
小至仏に近づくにつれ、眼下に尾瀬ヶ原もよく見えるようになった。
時折黒い雲も流れてきたが、ガスや霧は出なかったので、景色は最高によかった。
見晴らしの良い場所に設けられた展望休憩所周辺では、オゼソウ、シナノキンバイ、チングルマなどが群生していた。
オゼソウ シナノキンバイ チングルマ
至仏にしか見られない植物に心も時も奪われて、登山マップでは鳩待から小至仏山頂までは1時間45分の行程となっているが、約2倍の時間を掛けて、11時半過ぎに到着した。
ここで昼食をとり、天候が悪くなる前に至仏山頂を目指すことにした。
小至仏から至仏までの間は、滑りやすくて歩きにくい蛇紋岩の岩場が続くが、顔を上げれば周囲360℃山々の峰が見え、燧岳や尾瀬ヶ原もはっきりとよく見えた。
下を見れば、カメラを向けたくなるようなタカネナデシコやイブキジャコウソウ、ヨツバシオガマの濃いピンクの花や
タカネナデシコ イブキジャコウソウ ヨツバシオガマ
イワシモツケの白、キンロバイの黄色が群れをなしていたが、危険なのと先を急ぐのでカメラは封印した。
イワシモツケ キンロバイ
ようやく1時前に無事至仏山頂に到着した。
登り始めたころ樹間に見えた燧岳の頂上の雲も取れて、尾瀬ヶ原の奥に優雅な山容を現していた。
燧岳と尾瀬ケ原の眺望
記念の集合写真を撮った後は、再び鳩待峠へ引き返す。
昔ならば尾瀬ヶ原の入口である山の鼻方面に下山してから鳩待峠へ戻るコースだが、現在は登山道と植生の保護のため山の鼻への下山は禁止されている。
帰りは、往きに封印した植物観察と写真の撮影を解禁して、往きに見つけておいた植物の写真を撮りながらの下山だったので、帰りも時間を費やしてしまい、1時間50分の行程を2時間50分かかってしまったが、大いに満足の至仏山登山となった。
鳩待峠ではすぐに全員で乗り合いタクシーに乗り込み4時出発、戸倉の第2駐車場に4時20分に到着した。
4時半に戸倉を出発、120号線に出てもずっと遅い車の後塵を拝する状態だったので、途中で左折し薗原ダムから片品川沿いを走る県道を走って、沼田インターへ出る道を選択した。
沼田インターを入ってからは、往きと同様赤城高原サービスエリアで休憩した後、東部湯の丸インターを経て7時半前に中央公園まで無事に帰ってくることができた。
今度の番外編でもスミレの仲間で、唯一スミレという名前が付かないスミレの仲間の「キバナノコマノツメ」(写真なし)を見たり、スミレではないのにスミレの名前が付く「ムシトリスミレ」を見ることができた。
ムシトリスミレ
国内に何十種類もあるというスミレを、区別して見分けられる日が来るだろうか?
今日印象に残った花は次のとおり、ミネウスユキソウ、ダイモンジソウ、上州アズマギク、ウラジロヨウラク
ミネウスユキソウ ダイモンジソウ 上州アズマギク ウラジロヨウラク