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2015年02月04日 (水) | Edit |
今日は二十四節気の立春だが、それに逆らうように今朝はマイナス10℃になった。
それでも風がない分体感的にはそれほど寒さを感じない。
昨日の畑の土起しに続き、今日は天気もいいので午前中から庭木の剪定をした。
ジイ小屋の脇の柿の木から始めて、庭のハナモモ2本、モミジの大木、サンシュユ、シダレザクラ、ナナカマド・・・。
高いところは脚立を使って切り落とした。
年を取ると高いところでバランスを崩す危険があるので、慎重にやった。
気が付いたらお昼近くになっていた。
庭木
お昼前に、畑のニンジンを収穫した。
どうやって冬越しするか課題だったが、今年は藁が豊富に手に入ったので、12月の初めごろから、生えている上から藁をかけておいた。
それが功を奏したのか、生きいきしたニンジンを収穫することができた。
雪中ニンジンという感じだ。まだ食べていないが味はどうだろう?
ニンジン
午後は家の北側のコナラの一番太く高くなっていた1本を切った。
近くの電線に届きそうになっていたので、多分5m以上になっていただろう。
まず上の半分を木の上に登って枝を払い、幹を切り落とした。残りは、地面の近くで切った。
幹の太さは15㎝ほどになっていた。植えてから12年でこんなに育ったのかと思うと感慨深い。
これだけの太さの木を切り落とすのは大変で大汗をかいてしまった。
剪定した木の枝は、畑に運んで、簡単に燃やせるよう枝を細かくカットした。
とても全部やり切れず、大枝の部分はまた後日やることにした。
コナラの太い部分は1人では運べず、その場に置き放しにした。
コナラの木
昨夜テレビで、作家高橋源一郎がレポーター役で、石川啄木が新聞記者として過ごした函館と小樽の風景と啄木の足跡を追う番組を見た。
それで午後庭木の剪定を終えた後、石川啄木の歌集「一握の砂」を読んだ。
学生時代に、三冊にまとめられた作品集を買って読んだ記憶がある。
「一握の砂」はその第1巻に収録されている。何篇か記憶に残っている句があった。
書きだしの「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」や、「はたらけど はたらけど 猶わが生活(くらし)樂にならざり ぢっと手を見る」など・・・。
50年近く前、心震わせながら読んだように記憶している。
同じ言葉を紡ぎながら、どうしてこんなに琴線に触れる表現ができるのか、真似をして作句したこともあったが、才能がないことが分かってすぐに諦めた。
それから50年経って、もう古典の部類になった作品だが、世界が荒んだ状況になっている今、読み進めるうちに言葉の一つひとつが心にしみた。