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2016年03月31日 (木) | Edit |
年度末の日は何かといろいろな思いが駆け巡る。
在職中は、異動があれば最後の日となる。退職の時も然りだ。
長女は、明日から新しい職場に異動ということだが、今日までしっかりシフトに入っていて、休みも取れなかったようだ。
最近になって保育所の保育士が仕事の厳しさと賃金が見合わず、定着しないと言われているが、病院の看護職も同じだ。
みなかつて女性固有の仕事と言われていた職種は、ずっと前から待遇の面で後れを取っていて、いまだにそれが改善されていないだけのことなのだ。
政治家も経営者もまだまだ男社会が中心だ。
人として女性も男性も等しく尊敬されなければならない、と思う。
昨日畑仕事をしていたら、地下足袋の底が出てきた。
今日洗って足裏を見たら、24.5cmの表示が読み取れた。
今時なら女性のサイズだが、ひと時代前なら男性のものだったかもしれない。
どんな人が履いていたのか、想像するだけで何となくロマンを感じた。
この田舎の畑を地下足袋をはいて暮らしていた人が、何を作り、何を食べて日々を送っていたのだろうか?
かなり古いものだから、これを履いていた人はもう生きてはいないだろう。
数十年経って、ジイが家庭菜園で、モタモタしながら細々と野菜を作っている姿を見て、天国から笑っているかもしれない。
畑から出てきた古い地下足袋の底
その畑の脇の水仙が開花した。アンズも一輪開きかけていた。
桜の開花宣言は、標準木で5輪以上開花すると、発せられるらしいから、今日はまだ我が家のアンズは開花宣言とはいかない。
家の入口のシデコブシも間もなくとなった。
開花したスイセン 開き始めたアンズの花 シデコブシの花芽
今日は、東御美術会のテーマ展に出すつもりだった「みちのくの朝」の出品をやめて、新しく彩明会の会員展に出した「渓流」の絵を、10号から20号のサイズで描き直して出品することにした。
「みちのくの朝」の絵の、川が水漏れを起こしている、と指摘され手直ししてみたが、どうしても直し切れない、と思ったからだ。
まだ10日近く日があるし、ジイが作品目録を作るので、最終の印刷をするまでにはまだ間に合う。
今日一日ではとても完成までには至らないが、じっくり腰を据えて描き直してみるつもりだ。
新しく描き始めた渓流の絵
夜は、報道ステーションを見た。古館伊知郎の最後の日だ。
先週でニュース23の膳場キャスターと岸井成格アンカーも退場し、NHKのクローズアップ現代の国谷裕子キャスターも辞めた。
古館氏は退任にあたり、何の圧力もなかった、といったが真実はいかに?
岸井氏のニュース23の報道の時のコメントには、それを批判する権力側の露骨な意見広告まで出されていた。
報道が大政翼賛会のごとく権力の意に沿った報道をするようになったら、また戦前と同じ過ちを犯すことになる。