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2019年03月30日 (土) | Edit |
昨夜到着したタオルミーナのホテルは、崖の上に建っていてエトナ山とイオニア海の海岸線が見える絶景にあった。
ジイとバアの部屋からはその景色は見えなかったが、一緒のツアーの何組かは窓から見ることができたようだ。
夕食がホテル内だったので、食後はそのまま部屋に戻って寝てしまった。
朝早めに起きて、朝食前にタオルミーナの市内を散策した。
ホテルが町の入口にあるので、中心街に向かって10分も歩くと絶景が待っていた。
中央通りの両側は店舗が並んでいたが、さすがに午前7時前でお店は閉まっていた。
すれ違ったのは、ジョギングしている人と同じツアーの人たちぐらいだった。
ホテルの全景 タオルミーナの朝の中心街 タオルミーナの教会群 エトナ山
7時からホテルで朝食を取った後、8時過ぎにタオルミーナを出発して、世界遺産になっているシラクーサに向かった。
距離は123㎞、約2時間のバス旅だが、雲一つない青空の中を走った。
途中の風景は、オリーブやアーモンド、レモンやオレンジなどの柑橘系の木が、どこにでも見られた。
シラクーサに到着して最初にネアポリヌ考古学公園を訪れた。
ここは紀元前6世紀ギリシャの都市国家が形成されたところだ。
しばらく歩いた先に巨大な円形劇場があった。今まで見た円形劇場の中でも、一二を争う大きさだった。
残念ながら近いうちにここでコンサートがあるらしく、舞台を作る工事などの最中だった。
約15,000人を収容できる規模というから、日本の地方のサッカー場ぐらいの規模だろうか。
現地ガイドのイタリア人は、名前がベネチアーノという人で陽気で愉快な典型的なイタリア人だった。
ガイドの途中でサンタルチアを歌ったり、どんぐりコロコロなどを口すさんだりした。
大の日本好きで自宅には露天風呂まで作ったそうだ。
健康のため毎日味噌汁を飲んでいて、添乗員さんに今度来るときに味噌を届けてもらう約束をしていたらしく、その味噌を受け取って上機嫌だった。
円形神殿 ガイドのベネチアーノ
円形劇場のあとは、規模が小さい闘技場があった。
これはすでにギリシャからローマに支配が変わった後のものらしい。
円形劇場
次にシラクーサの中心地にバスで行き、海岸近くの駐車場にバスを停めてそこから市内を歩いた。
はじめにアレトゥーザの泉を見学、この泉がシラクーサの街づくりの基礎になったらしい。
泉のそばでオート三輪が止まっていた。今度の旅行では、シチリアでも南イタリアでもよく見かけた。
シラクーサの市街地 アレトゥーザの泉 珍しいオート三輪
さらに市街地に入ってアルテミスの泉などを見た後、大きなドゥオモを見た。
ギリシャ神殿の列柱を再利用する形で教会が建てられていた。
ヨーロッパに来ていつも感心するのは、紀元前からの石造りの建物が、戦争のたびに破壊され支配者は変わっても、残った土台や壁の一部、石材を使って再構築されることだ。
その技術が受け継がれているのか、近代になっても世界大戦による幾多の破壊にあっても、数百年前のものが復元されて今に残っていることだ。
木造文化の日本のように、一度更地にして全く違う新しいものを建てるのとは違う。
 アルテミスの泉 シラクーサのドゥオモ① シラクーサのドゥオモ② シラクーサの市庁舎
 シラクーサの市内観光の後、市内のレストランで昼食を取った。
昼食のパスタ 魚料理 デザート
再び3時過ぎにタオルミーナに戻った。
タオルミーナに戻った後、市内の徒歩観光をした。
傾斜地に作られた市街地の中間の高さにメインストリートがあり、途中ところどころに上に上がる階段、下に下がる階段があった。
狭い路地の両側にはレストランやショップが建ち並んでいる。
朝散策したときは閑散としていたが、とおりは観光客であふれていた。
人口1万人強というから、観光以外に何も産業がなさそうだ。
中心地を通り抜けた先にギリシャ劇場があった。
午前中のシラクーサのものと比べると、3分の1の5,400人が収容できる規模だった。
ギリシャ時代は、ギリシャ悲劇が演じられる舞台を囲むような形になっていたようだが、その後ローマの支配に変わった後は、闘技場に変えられてしまったようだ。
このギリシャ劇場の見学を終えた時点でフリータイムとなった。
午前中から歩き詰めだったがバアも円形劇場の一番高いところまで登った。
ギリシャ神殿② ギリシャ神殿③ ラオルミーナ神殿④
ホテルから一番遠い位置になるので、ホテルに戻りながら途中市民公園まで行ったり、お土産屋でお土産を買ったり、ホテルに近いスーパーで水を買った後、ホテルに戻った。
市民公園
ホテルで30分ほど休んだ後夕食に出かけた。
狭い路地の階段を上がったところにあるこじんまりしたレストランに入った。
白ワインに野菜サラダ、ピザとパスタを1品ずつ頼んだ。
一人ずつ頼んだら食べきれないと思った。はじめにサラダとピザが出てきた。
サラダは、店の人がオリーブオイルと塩を混ぜて二人の皿に取り分けてくれたがまだ半分残っていた。
ピザはLサイズで二人で食べたが食べ切れなかった。
次にパスタが来る前に店の人が日本語で描いたメニュウを持ってきたので、追加の料理の注文を取りに来たのかと思って、ゼスチャーでもうお腹がいっぱいで食べられないからいらないといった。
そしたら待てど暮らせどパスタが来なかった。
どうやら親切にパスタの具材を日本語に書いたものを見せに来てくれたらしい。
結局パスタを断ったことになったので、丁度良かった。
思ったほど安くワインを入れても34ユーロで済んでしまったので、40ユーロを払ってお釣りはチップにした。
ワインをお替りしたので、すっかり酔っぱらってホテルに戻った後ブログもアップせずに寝てしまった。
今夜で夏時間に変わるので、1時間短縮される。
ブログを書いていると寝不足になりそうなので、ブログは明日のバス移動中に書くことにした。
夕食のワイン 夕食のサラダ 店員さんが取り分けてくれた 大きなピザ